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オカモトレイジ

OKAMOTO’S ドラマー

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人それぞれお茶それぞれの多様な「色」を感じることで、多様性の大切さを感じる特別企画。

自然の恵みと人の手によって育つお茶をひと口、目を瞑って、ひと呼吸。
香りや温度、重さや舌触り、空気との触れ合いを経て、目に見える以上の、
その人にとっての「お茶の色」が心に浮かぶ。

一人ひとりの感性によりそう、お茶の多様性。あなたにとって、お茶はどんな色ですか?

オカモトレイジ(OKAMOTO’S ドラマー)

中学3年生から同級生同士で活動を開始し、バンドとしてのキャリアはすでに15年に及ぶOKAMOTO’S。バンドとしての実力はもとより、パンクロックからファンク、ヒップホップまで各年代の音楽要素を90年代生まれのメンバーの感性で表現するサウンドで支持を集めています。2021年は毎月ペースで配信シングルを発表していて、年間100本以上のライブをこなしたデビュー当時から衰え知らずの熱量で音楽界を走り続けています。そんなバンドOKAMOTO’Sのドラマー、オカモトレイジさんにいくつかのお茶を飲んでいただいた今回。バンドという生モノにこだわりつづける、レイジさんが感じた“お茶の色”とは。

「普段飲むとすると、コーヒー、紅茶、カモミールのどれかって感じですね」

そう話すレイジさんに、まず初めに淹れたのは、鹿児島県産の一番茶をつかった「めがみ」(伊藤園)というお茶。あざやかな緑色と、たっぷりの旨みが香りからも感じられる一杯。

一口飲むと「めちゃくちゃうまい」と唸るレイジさん。

「長いことお茶飲んでなかったなって思いました。ロー(低音)の感じが全然違う。電圧が違う感じの、ロンドンのクラブのベースミュージックって感じ。あ、すごいっすわ……。行ったことないけど」

お茶という存在を改めて認識し直したというほど、興奮が高まっている様子のレイジさん。

「人生で初めて飲んだかも、お茶。上質なもの、これが本物なんだっていうものに出会うと、今までのは別になるっていうか。PCのスピーカーでしか音楽を聴いたことがなかった人が、超良いサウンドシステムで聴いたときみたいな。今まで俺、何も聴こえてなかったんだ!みたいな」

一杯のお茶から受け取られた情報量、刺激は本物だったようで、過去の感覚も次々に呼び覚まされました。

次に淹れた熊本県のかぶせ茶を飲むと、「こっちはもっと馴染みがあって懐かしい感じ。おばあちゃんが飲んでいたものの香りというか空間が凝縮された感じがある」。つづいて3杯目にはほうじ茶。「あぁ、うまい。実家で飲んでいたイメージありますね。梅干しとほうじ茶合わせるのが好きでした」と、レイジさんの中に眠っていたお茶の記憶も少しずつ呼び起こされてきた様子。

一番印象に残ったのはやはり一杯目の鹿児島産「めがみ」。2煎目、3煎目も飲んでいただき、どのような景色が思い浮かんだのでしょうか。その答えはやはりレイジさんらしい、独特の感覚でした。

「インパクト強すぎて、何かを思い出すとかそういうレベルじゃなかったです。過去とかじゃなかったかも。新しい景色が見えた感じがします。言葉にならない。……スタジオに土とか草とかもあるんだけど、真ん中にすごい太いゴムチューブがある感じ。ゴムというわけじゃなくて、むちむちした、吹っ飛ばされそうな感じの太さとか、重低音の感じ。でも硬くはないんだよね。動物だと象とかサイとか近い感じ。すご! 何これ!みたいな、そういう感覚でした。音楽的にはベースミュージック」

そう話し、英国の電子音楽グループ Scornの『Lt94』を再生するレイジさん。「iPhoneのスピーカーじゃ鳴らない成分があるけど」。決して奇を衒う意図はなく、素直にお茶を飲んだ感覚を表現しようとしてくれるレイジさんですが、その角度がすごい。

帰り際、レイジさんが着て来たレザージャケットを手に取ると、「この質感は近いかも」と一言。

言葉では表現しきれないほどの想像がお茶一杯から生まれた、貴重な体験を共有させてもらいました。型にしばられず、自分の感性に素直に、表現することを恐れない。お茶の飲み方にも顕れる、レイジさんの生き様を垣間見た時間でした。

オカモトレイジ|Reiji Okamoto
1991年生まれ、東京都出身。中学の同級生と結成したOKAMOTO’Sのドラマーとして活動し、2010年CDデビュー。幅広い音楽的素養を生かし、DJとしても活動中。2021年に入ってからは、5月19日配信の「Band Music」で5作目を数える連続配信デジタルリリースを展開中。6月30日にKT Zepp Yokohamaにてワンマン公演「Young Japanese in Yokohama」を開催。
instagram.com/okamotoreiji
instagram.com/okamotos_official
okamotos.net

Photography: Kisshomaru Shimamura
Text & Edit: Moe Nishiyama & Yoshiki Tatezaki

人それぞれお茶それぞれの多様な「色」を感じることで、
多様性の大切さを感じる特別企画。
自然の恵みと人の手によって育つお茶をひと口、
目を瞑って、ひと呼吸。
香りや温度、重さや舌触り、空気との触れ合いを経て、
目に見える以上の、
その人にとっての「お茶の色」が心に浮かぶ。
一人ひとりの感性によりそう、お茶の多様性。
あなたにとって、お茶はどんな色ですか?

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