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イシヅカユウ

ファッションモデル

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人それぞれお茶それぞれの多様な「色」を感じることで、多様性の大切さを感じる特別企画。

自然の恵みと人の手によって育つお茶をひと口、目を瞑って、ひと呼吸。
香りや温度、重さや舌触り、空気との触れ合いを経て、目に見える以上の、
その人にとっての「お茶の色」が心に浮かぶ。

一人ひとりの感性によりそう、お茶の多様性。あなたにとって、お茶はどんな色ですか?

ファッションブランドのショーや広告から、ミュージックビデオ、さらにはTV番組のMCまで、個性を活かして活躍の場を広げるモデルのイシヅカユウさん。静岡県の西側、浜松市の旧細江町の出身であるイシヅカさんにとってお茶は昔から当たり前にあった存在だったと話します。

「地元にも茶畑が多くて。三ヶ日みかんで有名な三ヶ日が隣町で、お茶畑とみかん畑はよく見ていましたね。常緑樹でいいですよね。あと、じゃがいもが有名な三方原も近くで、そういう景色でしたね」

文字通りお茶が根ざした町で育ったイシヅカさん。実家も、もちろん、常にお茶があるおうちだったと言います。

「小さい頃から、家にお茶はすごくいっぱいありました。静岡では贈り物が必ずと言っていいほどお茶だったり。祖父母の家は薬局だったので、漢方なのか、煮出すタイプのお茶がやかんにいつも入っていた記憶もあります」

浜松から東京に引っ越してきたのは5年ほど前。家でよく飲むのは今もやっぱりお茶だそう。

「コーヒーが苦手なので、いろんなお茶を飲みます。台湾茶、紅茶も好きですし、ハーブティーも寝付きの悪いときによく飲みますが、日本茶が一番日常的に飲むものなんですよね。普段だと、手軽にパッと飲めることが大事で、ご飯を食べるみたいな感覚ですね。でも、きれいな茶器で丁寧に淹れてもらえるようなお店での時間もすごく好きですね」

この日、イシヅカさんの耳元には湯呑みと湯気がポップにデザインされた素敵なピアスが。お茶の撮影ということで付けてきてくれたのだそう。さりげなく、カジュアルに、いつもすぐそばにお茶があったイシヅカさんを象徴しているようでもあります。

「普段飲むお茶は特に銘柄を気にせず飲んでいます。でも、夜の団欒のときにはちょっといいお茶を出そうとか。あと抹茶も、お作法で点てるわけではなく、ふつうに点てて飲むということを実家でやっていました」

撮影の際に選んでいただいたのは静岡のお茶で、偶然にも名前は「団欒」という一品。

「それまで静岡のお茶しか飲んだことがなかったのですが、この前長崎のお茶を初めて飲んで衝撃的で、美味しかったですね。発見でした。五島に行ったのですが、椿が有名で、椿のお茶も飲みました。ちょっとまろやかな感じで、でも同じツバキ科ですし似た感じはありました」と、お茶の多様な側面を楽しむ機会もあったと話します。

「美味しかったです」と味わい、お茶を飲んだ後に浮かぶのはやはり地元浜松の景色と家族のことでした。

「引っ越してからも一ヶ月に一回くらいのペースで帰っていました。甥っ子と姪っ子が今3人いるのですが、1人目が生まれたときはずっと帰って一緒に子育てしていたくらいでした。妹も母も、朝からアクティブに動く人で、東京にいるときよりも実家にいるときの方がアクティブになります。私はわりとゆったりしているので、こっち(東京)にいる時の方がゆったりです。浜松はサーフィンも盛んなのですが、母は最近になってサーフィンを始めたんですよ」

明るく前向きに、元気をくれる家族の存在。故郷の景色とともに、そうした大切な人たちを思い出させてくれる、とても身近な飲み物がイシヅカさんにとってのお茶のようです。

イシヅカユウ|Yu Ishizuka
1991年、静岡県浜松市生まれ。ファッションモデル。さまざまな分野で個性的な顔立ちと身のこなしを武器に活動中。また、体が男性として生れながら女性のアイデンティティを持っているMtFでもあることから、最近ではテレビやラジオなどで意見や体験を発信するなど、活躍の場を広げている。
instagram.com/yu_ishizuka

Photography: Kisshomaru Shimamura
Text & Edit: Moe Nishiyama & Yoshiki Tatezaki

人それぞれお茶それぞれの多様な「色」を感じることで、
多様性の大切さを感じる特別企画。
自然の恵みと人の手によって育つお茶をひと口、
目を瞑って、ひと呼吸。
香りや温度、重さや舌触り、空気との触れ合いを経て、
目に見える以上の、
その人にとっての「お茶の色」が心に浮かぶ。
一人ひとりの感性によりそう、お茶の多様性。
あなたにとって、お茶はどんな色ですか?

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