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    季節の果物ゼリーとお茶のペアリング

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    暑い夏に欠かせない水分補給。常温でも冷たくしても飲みやすい、自然の素材が安心のお茶がより活躍する季節です。

    健康第一、こまめな水分補給を心がけることはとても大切なこと。その上で今回は、美しい見た目に気分も上がる、美味しいゼリーとお茶の組み合わせをご紹介します。

    ゼリーの作り方を教えてくれたのは、お菓子研究家の本間節子さん。主宰するお菓子教室[atelier h(アトリエ・エイチ)]では、季節感と食材を大事にした体にやさしいお菓子を教えています。

    日本茶インストラクターの資格も持ち日本茶にも造詣が深い本間さんが、今年6月に発行した新著は、その名も『やわらかとろける いとしのゼリー』。その中では、色とりどりのフルーツなどを使ったゼリーに並んで「煎茶のゼリー」が紹介されていました。

    「動物性タンパク質のゼラチンだとどうしても白濁してしまうのですが、植物性のアガーを使うと色がきれいに出て、喉越しもすごく良いと好評なんです。5年くらい前にお茶とアガーを合わせることに出会って『すごい! 発見だ!』って」

    お茶の水色をきれいにゼリー化するのにうってつけの存在としてアガーの活用方法に気づき、そこからゼラチンや寒天とも違う特徴を持つアガーの魅力にどんどんと引き込まれていったそうです。

    大きめのスーパーの製菓コーナーであっさりと見つけることができました。値段もとてもお手頃

    粉末状のアガーを水に溶かして、鍋で沸かし、常温まで冷ませばゼリー状に固まります。基本の作り方はとてもシンプルで、そこに砂糖や果物、他の液体と混ぜ合わせればアレンジの幅はまさに無限大。

    それでは早速、本間さんおすすめの夏の果物ゼリー2種類のレシピをご紹介。

    ぶどうゼリー

    【材料(2人分)】
    ・ぶどう(巨峰やピオーネなど) ……200g
    ・レモン汁……小さじ2
    ・水……300ml
    ・アガー……5g
    ・砂糖……50g

    【作り方】
    1. ぶどう(写真では巨峰を使用)の皮を湯むきする。ボウルに入れて、そこにレモン汁を加える。
    2. 鍋に水を入れて、アガーと砂糖を合わせたものを混ぜながら加え火にかける。 沸騰したら火を止める。(アガー液に香りと色を着けたい場合、ぶどうの皮をさっと加え混ぜたら取り除く)
    3. 2の鍋底を冷水に当てて粗熱をとる。
    4. 1のぶどうを加えて混ぜる。容器に注ぎ入れて冷蔵庫で冷やしたらできあがり。

    かぼすゼリー

    【材料(2人分)】
    ・かぼす……1/2個(およそ30g)
    ・かぼすの絞り汁……小さじ1
    ・水……300ml
    ・アガー……5g
    ・砂糖……40g

    【作り方】
    1. かぼすを薄く輪切りにする。残りで果汁を絞り小さじ1杯分用意する。
    2. 鍋に水を入れ、アガーと砂糖をよく混ぜたものを少しずつ混ぜながら入れ、火にかける。沸騰したら火を止め、かぼすの絞り汁を加える。
    3. 鍋底を冷水に当て粗熱をとったら、かぼすの輪切りを加えて混ぜる。容器に注ぎ入れて冷蔵庫で冷やしたらできあがり。

    お茶といっしょにどうぞ。

    朝に作ればおやつ時には、夜につくっておけば翌朝には、フレッシュな香りと味がひんやりと固まったゼリーが食べられます。その時おすすめなのが、「ぶどうゼリーにほうじ茶」「かぼすゼリーに緑茶」と飲み物を合わせてみること。

    彩りを楽しみながら、季節の果物を味わいながら、身も心も潤すひとときを。

    自由にさまざまな組み合わせをお試しください

    見た目にも涼しげなお茶の色を楽しめる「Ocha SURU? Glass Kyu-su」で、冷たいお茶を淹れる方法を動画でご紹介します。お湯を注いで茶葉を開かせ、氷で満たしたグラスに注ぐことで、短時間で色と香りがしっかりと引き出された冷たいお茶が淹れられます。

    季節の果物ゼリーとお茶のペアリングにつづいて、次回は「お茶のゼリー」レシピをご紹介いただきます。

    本間節子|Setsuko Honma
    お菓子研究家、日本茶インストラクター。自宅で少人数のお菓子教室[atelier h]を主宰。毎日食べても体にやさしいお菓子を提案する。お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などでも幅広く活躍。著書に『日本茶のさわやかスイーツ』(世界文化社)、『ほうじ茶のお菓子』『糖質10g以下とはまるで思えない やせおかし』『お菓子をつくる 季節を楽しむ82レシピ』『やわらかとろける いとしのゼリー』(以上、主婦の友社)など多数の書籍や雑誌等でレシピを提案している。
    atelierh.jp
    instagram.com/hommatelierh

    Photo: Taro Oota
    Text: Yoshiki Tatezaki
    Coordination: Miho Akahoshi

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