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2020.07.07

Licaxxxさんと一緒に
お茶にハマる。
お茶するラボ、始めます。
Ocha SURU? Lab. Part 1

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今回からすこし特別な新企画がスタートします。日常のライフスタイルがたえず変化するなか、お茶のあり方はどうか。「暮らし」と「お茶」との間に「問い」を立て、現代の感覚で私たちなりの「解」を探すべく、CHAGOCORO編集部が総力を挙げて研究を重ねていきます。その探求の道のりの中で、皆さまの日常の中の「お茶する」時間がより楽しいものになればという想いを込めて、「Ocha SURU? Lab.」と名付けます。

最初の問いとして考えるのは「暑い夏に涼を届けるお茶の楽しみ方とは?」

年々厳しさを増す夏の暑さ。様々な制限のなかで迎える今年の夏は例年以上に難しい季節になりそうです。そこで、おうちでできる簡単で気持ちいいお茶の淹れ方を探求するとともに、「お茶の味のメカニズム」も追究し、わかりやすくお伝えできればと思います。

「お茶する」ことの面白さや楽しさを広げて、多くの人にお茶の世界を感じてもらいたい。そんな想いを受け止めてくれたのは、DJ・ビートメイカーとして国内外で評価を受け、さらにはラジオパーソナリティや編集者としてマルチに活躍するLicaxxxさん。「お茶は一日中ずっと飲んでます」というお茶好きのLicaxxxさんと一緒に「Ocha SURU? Lab.」、スタートします。

日常にゴクゴク飲むお茶

— Licaxxxさん、よろしくお願いします。これからLicaxxxさんと一緒にお茶の香りや味の違いだったり、いろんな淹れ方だったりを試しながら、「こういう形だともっとお茶楽しめるよね」ということを探っていきたいと思っています。早速なのですが、まずLicaxxxさんが普段使っている急須を持ってきていただきましたので、それでお茶を淹れていただこうかと思っています。茶葉はないですよね?

Licaxxx はい、茶葉は特に持ってこなかったです。

— ラボメンバーの角野さんと水野さんが、今日はいろんな種類の茶葉を持ってきてくれましたので、そこから選びましょう。

角野 はい、南は鹿児島から北は埼玉まで、9種類並んでいます。

Licaxxx 普段、スーパーで買って美味しいなと思うのは狭山茶です。でも、聞いたことないようなのもせっかくだから……。

— 狭山茶は、色も香りも味も出やすくて飲みやすいですよね。

Licaxxx 苦味もあまりないですし、日常にゴクゴク飲みやすい。

— 今日はまだ飲んでないですか。

Licaxxx 今日も朝飲みましたよ。

一同 おお〜。

まずは飲み慣れている狭山茶を淹れてみることに。袋を開けてすぐの香りをゆっくり確かめるLicaxxxさん

Licaxxx 見た目、見慣れた感じあります。(家のお茶は)すぐ飲んじゃいますね。食材の買い物に行く度にスーパーで買う感じです。

愛用の蓋なし急須に茶葉を入れてお湯を注ぎ、しばし沈黙するLicaxxxさん……

Licaxxx ……今、心の中で30秒数えてます。はい。(4人分の茶杯に注ぐと)割合が難しい!

— ありがとうございます。早速いただきましょう。

水野 安心感のある味ですね。今日はちょっと寒いですし、温まります。

Licaxxx 取材始まってないみたいな空気になりますね(笑)。茶杯で飲むと、何杯飲めば気が済むの?ってくらい飲むので、もうほぼ無限に。

— 普段はマグカップで飲むと言っていましたね。

Licaxxx いつも大容量のマグカップになみなみで。ゴクゴク飲んでます。

水野 何煎ぐらい飲みます?

Licaxxx 基本は、3煎目ぐらいでかなり渋くなってくるので、2煎ぐらいでやめてそれから水出しとかにして、ちょっと味を変えて。出切ったやつなんですけど、薄めの水出しみたいに。お湯はちょっと出過ぎちゃうので。

水野 新しい! 普通逆(先に水出しで、後からお湯)です。そういうのも面白いですね。

— ご自身で本当に普段からたくさん淹れて飲まれていますけど、そうやってハマる以前のお茶ってどういう存在でしたか?

Licaxxx それまではそんなに自分で淹れることもなく、実家で親は飲んでたんですけど、自分はそんなに。“冷たいウーロン茶派”みたいな感じで、あとはペットボトルの緑茶飲んだりとか。お弁当にはお茶とか、そういう意識はあったんですけど、正直そんなに気にすることもなくて、自ら買ったりとかはしてなかったですね。最初はそんな感じでした。ワインとかでも同じで、最初から銘柄を覚えるのは得意じゃないんですけど、細かな種類とかを教えてくれる友人もできて。そこから飲み方とか細かいところにフォーカスするようになりました。

— 色んな種類があるということを上手く教えてくれる人がいると違いますよね。香りだったり味だったり、どこかに自分がより好きなものがあって。やっぱり「美味しい」と思わないと飲み続けないと思うので、これを読んでくれている人の視野が広がるといいなと思います。そこでLicaxxxさんには茶葉ごとの味わいを比較する「検茶」というものを体験していただこうと思います。

Licaxxx (目の前に並んだ茶葉を眺めて)贅沢ですね! 何人分取れるんだろう……。

水野 見た目とか香りで、Licaxxxさんが飲んでみたいものはありますか ?

Licaxxx 香りで一番飲んでみたいなって思ったのはこれ(静岡県梅ヶ島のやぶきた・手摘み)とこれ(鹿児島県志布志のゆたかみどり)ですね。

Licaxxx 青い香りがするのが好きなんで、それを単純に飲んでみたいっていうか。自分の持つ一番好きなお茶のイメージが割と“緑”って感じなので。

角野 今の話を聞いたら、茶畑にもぜひ行ってほしいなと思います。よく「いいお茶は、開けた時に茶畑の爽やかな風が吹く」とかって言うんですが、まさにその梅ヶ島の手摘みはそういうお茶。美味しいと思いますよ。

まず茶葉を観察して、香りを確かめることから

水野 検茶では通常、複数のお茶を比べます。そのときの基準は大きく分けて「外観」と「内質」です。一番最初は形状(大きさや形)と色沢(色やつや)を見ること。形がいいかを見て、しっとりと水分が残っているか触って確かめます。次に、内質といって、香りと色合い、味を確かめていきます。

白い検茶碗に直接お湯をなみなみ注ぎ入れて、網で茶葉をすくって香りを確かめる

Licaxxx いい香り! (茶葉では)どちらも青っぽい香りがしたんですけど、お湯を入れてかいでみると全然違いますね。ゆたかみどりの方が葉っぱって感じなんですけど、梅ヶ島はもっと深い感じですね。

茶葉をすくい取って、スプーンで液体をすすって味を確かめる

Licaxxx あ、(ゆたかみどりは)甘いし、爽やか。こっち(梅ヶ島)は、もっと旨味。どっちもうまい。どっちも違って、どっちもいいですね。

角野 検茶は僕らも社内の研修で年に数回やるくらい、それくらい専門的なものです。

水野 茶問屋さんとかに行くと、朝一でサンプルがいっぱいあって、湯気が立つ中でこうやってますよね。

Licaxxx めっちゃ楽しそう、それ。

— 教えてもらえると、こういう世界も楽しいって気付けますよね。知識や体験がないと「音」から「音楽」にならないとおっしゃっていましたが、お茶にもそういうところがあるのかなと。

Licaxxx そうですね。こうやって同時に飲まないとわからないところがあると思います。

— そうですね。まず種類の違いを感じてもらったわけですが、この後は淹れ方の違いでも、色んな味と香りを楽しめるということを試していけたらと思います。いきなり結構飲んでいただいてますが、大丈夫ですか?

Licaxxx あ、全然。お茶飲んでると、ずっと休憩みたいな感じです。


本当にお茶をたくさん飲むのが好きなLicaxxxさん。確かに、何杯でも飲めちゃう、というのもお茶のよさかもしれません。次回、急須がなくても楽しめるお茶の味わい方など、実験をつづけていきますのでお楽しみに!

Licaxxx|リカックス
東京を拠点に活動するDJ。Fuji Rockなど多数の日本国内の大型音楽フェスや、CIRCOLOCOなどヨーロッパを代表するクラブイベントに出演。ビデオストリームラジオ「Tokyo Community Radio」の主宰。レストランシェフに教えてもらってお茶の面白さに目覚め、自ら淹れたお茶を日々たっぷり楽しんでいる。
instagram.com/licaxxx1
twitter.com/Licaxxx

Photo: Masaharu Hatta
Interview & Text: Yoshiki Tatezaki
Laboratory members: Keisuke Mizuno & Kenichi Kakuno (Itoen)

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