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2020.03.19

人気のお茶ラテを渋谷で
「出張Satén」

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茶リスタ・小山さんが一杯一杯つくるSaténの味

今年2月にCHAGOCOROに登場していただいた西荻窪の[Satén japanese tea](記事はこちら)。カフェとお茶屋がクロスオーバーした店内で、抹茶ラテやほうじ茶ラテといったミルクとお茶を合わせたドリンクから本格的なシングルオリジンの日本茶のほか、「抹茶ぷりん」など老若男女が楽しめるバラエティ豊かなメニューを提供している。西荻窪にお店をオープンしてから約2年。近所に住む人や通学する学生だけではなく、Saténを目指して西荻窪を訪れる人も増えてきた。

宇治の「辻喜」が特別に提供する抹茶の甘さを活かし厳選したミルクと合わせる「抹茶ラテ」を取材の際にもいただき、CHAGOCOROチームもすっかりファンとなっていた。「どこかイベントに出かけていってつくることもできますよ」という小山和裕さんの一言に、ぜひ!と早速お願いして渋谷での「出張Satén」が実現した。

晴天に恵まれた土曜日。会場は渋谷・神南の[JINNAN HOUSE]だ。ギャラリースペースの真ん中に設置されたSaténカウンター。店舗設計と同じデザイナー・NUSHISAがつくった特注のカウンターには、バリスタ向けの電子スケールや茶釜を温めるIHヒーターがビルトインされている。ミルクスチーマーも設置されて、ホットラテもつくれる万全のセッティングだ。

まだ冬の空気が残る3月初めだが、お昼近くになると陽が降り注ぎ絶好のお茶日和となった。アイスのラテを頼む人も多く、「抹茶か、ほうじ茶か…」と楽しそうに迷う人の姿も見られた。

Saténのお茶の淹れ方は見ていて楽しい。ほうじ茶は、エアロプレスというコーヒー抽出器具(注射器のような仕組みで、気圧をかけることで短い時間で抽出できる)を用いる。使い方も簡便で、一気に押し出される様子は見ていて新鮮だ。茶葉量はたっぷりと贅沢に使われていて、濃厚に“落とされた”ほうじ茶がミルクと絶妙なバランスで溶け合う。抹茶ラテの抹茶も同様に一杯一杯濃い目に点てられ、ミルクの上に注がれるときれいな二層のグラデーションを生む。

この日の「出張Satén」はラテメニューを中心としたが、特別にコーヒードリッパーで落とす煎茶をいただけることに。「浸漬式(しんししき)」という方式のドリッパーで、先端部にストッパーがついておりお湯を差してもそのまま落ちずにお湯が溜まり、コーヒーないしお茶から浸出させることができる。ストッパーを外すスイッチを押すと、煎茶がサーバーに落ちてくるというとても手軽な方法だ。いただいたのは鹿児島県の深蒸し茶。コーヒーでは普通だが、日本茶でやってみると面白い。バリスタの藤岡響さんとのコンビで始まったSaténならではの自由なお茶の楽しみ方を間近に見ることができた。

Saténを初めて知ったというお客も抹茶ラテやほうじ茶ラテに新しい美味しさを感じている様子を見せ、お店で手作りされる「抹茶ぷりん」には絶賛の声が聞かれた。

今回はギャラリーを「Saténの間」にした形だったが、暖かくなれば屋外で「青空Satén」もできそうだ。小山さんも「はい、そのために造りましたからね」と笑う。本格的でなおかつ革新的なSaténのお茶がさらに多くの人たちに伝われば、お茶の世界もより盛り上がりそうだという期待が膨らむ一日となった。

Satén japanese tea
2018年4月西荻窪にオープン。茶リスタの小山和裕さんとバリスタの藤岡響さんという二人のスペシャリストが手がける日本茶スタンド。抹茶ラテや抹茶プリンから、茶器を使って淹れるシングルオリジンの日本茶まで、人々の日常に溶け込むお茶を届けている。また、今年5月で第3回となる「Japan Matcha Latte Art Competition」を主催。イベントなどを通じて日本茶の価値、ストーリーを広めている。
www.instagram.com/saten_jp (Instagram)

Photo & Text: Yoshiki Tatezaki

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