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2021.07.07

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Ocha ニューウェイヴフェス
2021新茶体験の3つのポイント

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5月15・16日に渋谷で行われた「Ocha ニューウェイヴフェス」。開放的な会場で日本茶を飲み比べるというピースフルな2日間には、多くの人々が足を運んだ。2021年の新茶と、お茶の魅力を個性豊かに発信するニューウェイヴなお茶屋が主役のフェスは、いかなるお茶体験を届けたのか。3つのポイントで振り返ってみよう。

できたての新茶を淹れたての一杯で

鹿児島県、宮崎県、熊本県、滋賀県、静岡県など、淹れ手それぞれがセレクトした日本茶を、そのストーリーを聞きながら目の前で淹れてもらい飲み比べることができることが、このイベント最大の魅力といえるだろう。お茶によっては開催直前に届いたものもあり、ワインでいうところのボジョレー・ヌヴォーのように、その年のお茶の到着を祝うという体験ができた。

淹れ方はそれぞれだが、どのお茶も茶葉を見せるところから、香りを感じ、茶杯に注がれる音や色、そして味わいまで、五感を刺激しながら楽しむことができた。丁寧に淹れてもらうお茶の喜びが、一杯ごとに感じられた。

お茶屋同士の交わり

6店が参加し、ハイカウンターに横並びでお茶を淹れる。お互いのことは知ってはいたものの、隣でお茶を淹れ合うのは初めてのことだったと各店は話していた。お店同士でお茶を淹れあったり質問したりと、お茶屋同士の交流のなかから楽しい雰囲気が醸し出されていた。フェス感たっぷりで、みんながリラックスした空気の中でお茶を堪能することができた。

あるお店をお目当てに来た人も、2杯目、3杯目には他のお店のお茶を試すことで発見があったり、「今度お店にも行きます」とお茶の世界を広げるきっかけにもなっていた。

お茶をシンプルに感じることとシェアすること

各お茶屋がセレクトした各地の特色あるお茶をそれぞれの淹れ方でプレゼンした結果、日本茶の幅広さと奥行きの両方をシンプルに感じることができた。例えば、蒸し製緑茶(普通煎茶)、釜炒り茶、番茶といった製法の異なるお茶に出会うことで、幅広い選択肢から自分の好みを選べるワクワク感を得られた。あるいは、同じ煎茶でも産地や作り手の違い、また淹れ方の違いによって、香りや味わいが異なることを実際に飲むことで認識することができた。

そうした、感覚にスイッチを入れるようなお茶を飲むことで「お茶ってヤバイな!」と思わず言ってしまうほど、良い刺激を受けることができた。

そして、それぞれの感想を誰かとシェアできるというのもフェスの醍醐味だ。「あまりこういう風にお茶って飲まないから面白い」と話す人がいたが、「やってみると楽しい」ということはお茶を出す側も飲む側も共感できたことだったと思う。

イベントから早2ヶ月近くが経ち、季節は新茶(一番茶)から二番茶へ。イベントに参加した各店もそれぞれに活動を展開している。次回の記事では、各店がイベント以降そしてこれからに向けてどんな活動を進めているか紹介させていただこう。

Photo: Taro Oota
Text: Yoshiki Tatezaki

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