• the brew note by CHAGOCORO

    茶葉、茶器、そして人。
    お茶の淹れ方、可能性はその組み合わせの数だけある。
    お茶を淹れる時間をノーカットで綴る
    “the brew note by CHAGOCORO”

    第4回では、norm tea house(東京・蔵前)長谷川愛さんが、宮崎県五ヶ瀬で作られるの烏龍茶を淹れる。

    004|生烏龍茶 by 長谷川愛(norm tea house)

    BREWER’S NOTE / 解説

    『normのギフトボックスにも入っている宮崎県五ヶ瀬の烏龍茶は、ジャスミンのような小さな白い花や柑橘っぽさもある香り。茶葉が大きくワイルドな見た目が印象的です。透明感があって、軽く飲めるお茶です。

    皆さんがイメージする色の濃い烏龍茶と違って、透き通った瑞々しい色をしています。その違いは仕上げの後にさらに焙煎するかどうか。「生烏龍茶」は焙煎をしないままのお茶で、茶色の焙煎烏龍茶をスタンダードだと思われている方が多いので「生」と付けて呼び分けています。

    香りをしっかり立てるために熱湯を茶葉に注ぎます。今回は60秒ほど待ちましたが、30〜40秒くらいでも十分。一煎でしっかり出し切るよりも、煎を重ねて段々と深まっていく感じも好きです。ガラスの器は夏には見た目にも涼しいですし、茶葉の開き具合や色の出方を見られるのが楽しいですよね。

    今のような暑い日でも、クーラーのよくきいた部屋にこもっていると体が冷えてしまうことがあるので、お家でこうして熱く淹れたお茶を飲むのはおすすめです。烏龍茶に限らず、茶杯に少しづつ移して飲むような方法は、暑い夏の日にもみんなでお茶を囲むのにちょうどいい気がします。

    (道具がとてもシンプルで、茶器というよりもキッチンツールを使ったような感じでしたが?)
    端から端まで茶器を揃えなくても、身の回りのものを“見立てて”使うのもいいと思っています。茶葉を入れるときに使ったのは、撮影現場の近くに生えていたお茶の木の枝。そういう自然の中から使えそうなものを見つけると嬉しくなります。茶海は[norm tea house]オリジナルで、陶作家の竹下努さんに作っていただいたものです。背の高い茶器というのはあまりなくて、熱いお湯を入れても持てますし、冷めにくくて気に入っています』

    BREWING RECIPE / 淹れ方

    熱湯出し
    茶葉 3〜4g |湯量 約120cc|湯温 約98度|浸出時間 約60秒

    【準備】

    ・お湯を沸かす
    ・茶葉を計量して茶則(や小皿など)に入れておく

    1. ビーカー(お茶を淹れるための耐熱容器)にお湯を注ぎ温める。お湯は建水に捨てる
    2. 茶葉をビーカーに入れる
    3. 熱湯を120ml注ぎ入れ、蓋をして約60秒待つ
    4. 30秒くらい経ったら茶海を温めるために熱湯を注ぐ
    5. 茶海のお湯を捨て、茶漉しを使いながらお茶を茶海へと注ぐ
    6. ワイングラスに適量注ぎ入れる

    TEAWARE / 茶器

    茶海=竹下努
    やかん=中国四川省のもの


    Brewer: Ai Hasegawa (norm tea house) ー Instagram
    Director: Hiroki Kataoka (NEW TOWN)
    Videography: Soma Hirao
    Motion Graphics: Norie Enokizono
    MA: Koko Hirakawa
    Logo Design: Ximena Criales
    Coordination: Emiko Izawa
    Edit: Yoshiki Tatezaki

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